トーロン® PAI

熱可塑と熱硬化の良いとこどり

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トーロン® PAI(ポリアミドイミド)は、熱硬化性ポリイミドの傑出した性能と、熱可塑性樹脂の持つ溶融加工性の長所を備えています。耐摩耗性グレードは、無潤滑環境と潤滑環境の両方で、他の追随を許さない耐摩耗性を示します。高強度グレードは 275 ℃まで強靭性、高い強度および高い剛性を保持し、業界で最も機能性が高い熱可塑性樹脂です。強酸およびほとんどの有機薬品に対して、幅広い耐薬品性を示します。

PAI は多くの高機能プラスチックよりも高い圧縮強さ、および高い耐衝撃性を備えています。耐クリープ性が高く、熱線膨張係数(CLTE)が非常に小さいので、寸法安定性に優れています。

トーロン® PAI のグレード間の比較

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高温での耐摩耗性

トーロン® PAI の耐摩耗性グレードは、優れた機械特性と摩擦特性を兼ね備えています。また、優れた耐薬品性と高い熱安定性を備えているので、潤滑がほとんどまたはまったく存在しない場合でも、高温で摩擦や摩耗が発生する用途の金属材料を置き換えることができます。特殊配合グレードは、超高圧/超高速(PV)の潤滑環境で性能を発揮します。

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Torlon® 4275 grooved test specimen after 100 hours

摩耗特性は、炭素繊維や PTFE などのポリマー潤滑剤を加えることで向上します。トーロン® PAI は、高温で最も優れた耐摩耗性を示します。

耐摩耗性が高いスパイア® ウルトラポリマーのねじれモード動的粘弾性測定(DMA)

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耐摩耗性グレード間の比較

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高温での強度および剛性

トーロン® PAI の高強度グレードは金属のような特性を示し、荷重を受けて反復動作する高精度部品の材料として広く指定されています。ガラス繊維強化グレードと炭素繊維強化グレードは、高温で強度と剛性を保持するだけでなく、耐クリープ性と優れた耐疲労性の特長も得られます。

トーロン® PAI と金属の比強度の比較

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非強化プラスチックの機械特性の比較(ASTM D790)

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非強化プラスチックの圧縮強さの比較(ASTM D695)

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強靭性の比較

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熱線膨張係数の比較

BarGraph_Torlon-CLTE-comparisonNew Component